aga治療しながら永久脱毛する人が増えている?

「薄毛が気になる、なんとかしたい」とネットを検索すると、「aga」という言葉を目にすることが多いのではないでしょうか。「Androgenetic Alopecia」の略語で、男性型脱毛症、いわゆる「若ハゲ」を意味します。

近年ではこのagaの治療法も進んでいます。最近では、薄毛を治療しながら、美容の為に全身を永久脱毛する人も増えているようです。そもそも、aga治療とはいったいどんなものなのでしょうか。

agaは主に3種類

agaに悩む人は決して少なくありません。全国で約1260万人と推計されています。成人男性の実に3人に1人がagaに該当するという数字なのです。日々進行してしまうagaは、育毛対策を怠ってしまうとそれだけ、効果的な育毛が難しくなります。

早ければ早いほど効果は出やすいのです。逆に、放っておいてしまうと効果が出にくくなってしまいます。いわゆる「若ハゲ」であるagaですが、症状にはどんな種類があるのでしょうか。まずは、20代~30代という若い年齢であるにも関わらずだんだんと額が後退してしまう「M型薄毛」が挙げられます。

前髪をあげることをためらってしまうM型薄毛の男性もいるのではないでしょうか。頭頂部が薄くなってしまう「O型薄毛」は、自分ではすぐに確認できない部分ですので、人から指摘されて初めて気づくという人も多いかもしれません。

また、この2つが同時に進行していく「複合型薄毛」という症状もあります。aga治療では、まずは薄毛の種類を調べてから治療していきます。

agaの原因は何か?

それでは、なぜ髪の毛が薄くなってしまうのでしょうか。原因は主に、男性ホルモンの作用と頭皮の血行不良です。「M型薄毛」は、男性ホルモンである「テストステロン」が酵素により変換されてできた「ジヒドロテストステロン(DHT)」の働きにより、発毛サイクルが乱れてしまうのが原因であると考えられています。

頭頂部が薄くなってしまう「0型薄毛」は、頭皮の血行不良により髪に栄養が行き渡らなくなることが原因です。また、どちらの薄毛についても、生活習慣の乱れやストレスも影響を与えていると言われています。生活習慣を見直し、ストレス解消のためにどうするかを考えていくことも大切になります。

なぜ、「テストステロン」が脱毛の原因となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わってしまうのでしょうか。それは、ある物質が原因なのです。テストステロンをジヒドロテストステロンに変えてしまう酵素が存在します。

agaの原因となるその物質は、「5αリダクターゼ」と呼ばれています。5αリダクターゼは、頭皮に隠れた毛根近くの皮脂腺から分泌されます。この5αリダクターゼが、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換させてしまうのです。

5αリダクターゼがテストステロンと結合し、ジヒドロテストステロンに変換することで、agaは進行してしまうのです。

agaの具体的な治療法をご紹介

では具体的には、どのような治療方法があるのでしょうか。aga治療では主に、「内服療法」である薬を服用する方法、薬を塗る「外用療法」、植毛をするなどの「外科的治療法」が挙げられます。aga治療法は、老人性脱毛症よりも高い治療効果が期待できます。

ちなみに老人性脱毛症は、細胞が老化してしまうことが原因で進行します。aga治療では現在、2つの薬剤が注目を集めています。「ミノキシジル」「フィナステリド」という薬剤です。商品を例に挙げると、「ミノキシジル」を主成分とした、大正製薬の「リアップ」があります。

このリアップは、頭皮に直接塗る塗布剤で、O型薄毛の治療に効力を発揮します。ミノキシジルが血行を活発にする働きを持っているためです。頭皮の血行不良を解消し、治療に繋げるというわけです。ミノキシジルは、元々は血圧降下剤として開発された薬剤でした。

「フィナステリド」を主成分とした商品としては、万有製薬の「プロペシア」が挙げられます。プロペシアは内服薬で、「飲む生え薬」とも言われています。この商品は、M型薄毛に効果を発揮しています。プロペシアにはジヒドロテストステロンの作用を邪魔する働きがあり、発毛サイクルを正常に保つことが可能なのです。

フィナステリドについては、元々は前立腺肥大症の治療薬として開発されました。投薬をしていたところ発毛効果が偶然にも確認されたといわれています。

また、このプロペシアにはジェネリック医薬品も存在します。世界的製薬会社のファイザー社が開発した、フィナステリド錠 「ファイザー」です。どちらの症状も併せ持つ複合型薄毛の場合には、リアップとプロペシアを同時に使用しながら治療していく場合もあります。

また、東洋医学による治療も存在します。マッサージ・針・灸・指圧の技術を用いて脳と中枢神経を活性化させるというものです。自然治癒能力を向上させることで、本来の髪の毛を取り戻そうとするのが、東洋医学による治療です。

治療薬に副作用は存在する?

このリアップとプロペシアですが、一般的な他の薬同様に副作用がありますので注意が必要です。リアップの主な副作用としては、「動悸」「胸の痛み」が挙げられます。また、「かぶれ・かゆみ」といった副作用が起きる場合もあるため、高血圧の人、心臓疾患を持つ人はあらかじめ医師や薬剤師に相談することが必要です。

プロペシアの主な副作用には、「勃起不全」「精子数の減少」「性欲減退」等の男性機能の低下が挙げられます。そのため、医師からの処方箋が必要となっています。リアップとプロペシアを同時に使用する場合がある複合型薄毛の場合には、2種類の薬剤を使用することになるため、副作用については気になるところです。

事前に医師や薬剤師の指示をしっかりと仰いで使用していくことが大切です。

aga治療をしつつ永久脱毛をする人も多い

実は、aga治療をしている男性の中には、同時に「永久脱毛」をしている人も多いと言われています。薄毛で悩んでいる人は、ひげや体毛が濃い人が多いと言われているのです。これは、男性ホルモンである「テストステロン」が関係しているのではないかと考えられています。

毛深いから薄毛になりやすい、という医学的根拠はありませんが、美容に関心が高い男性の中には「永久脱毛」を考える人も多いのではないでしょうか。また、プロペシアは全身のあらゆる「毛」に作用する働きがありますから、腕や足、ひげなどのムダ毛が増えた、という人もいます。

実際に永久脱毛をしよう、とした際、エステサロンではaga治療をしている場合には断られてしまう場合があります。医療レーザー脱毛ができる場所では可能であることが多いので、事前によく調べてから足を運びましょう。

髪の毛の健康、全身をすっきりする永久脱毛の両立は決して不可能ではありません。